2009年03月03日

布引観音 小諸市

近所の神社の参道は お稲荷様へ続く道・・・。
名もない古寺の参道は 苔むした石畳・・・。
初めて訪れたはずだけど、なぜが懐かしくもある・・・・古参道。

「牛に引かれて善光寺参り」という諺がございますが、
その伝説の由来であるのが、
ここ小諸の布引山釈尊寺、通称「布引観音」でございます。


 立派な朱塗りの本堂


昔々、信仰心の薄い老婆が住んでいました。
この老婆が千曲川で布を晒していますと、どこからか
一頭の牛が現れて、その布を角にかけて走り出しました。

老婆は驚き、野を超え、山を越え、牛を必死に追いかけました。
気がつくと善光寺の境内まで、来ておりました。老婆はやっとのことで
牛に追いついたのもつかの間、牛は金堂で突然、姿を消してしまいました。

驚きと悲しみに疲れ果てた老婆は、
あっけにとられ、その場に佇んでしまいました。

日暮れになり、何処からかともなく、一条の光明がさし
その霊光の尊さに思わずひざまずき、菩提心を起こし
一夜、金堂にこもって罪悪を詫び、家に帰りました。

ある日、ふと布引山を見ると岩角に
あの布が吹きつけられているではありませんか。

老婆は何とかして取り戻そうとしましたが
断崖絶壁で取る術もありません・・・

一心不乱に念じると、布は石と化してしまいました。

いまでも、布引山の断崖には、
白く布の形をした岩肌が眺められます。


布引観世音菩薩が、牛に化して信心のうすい
老婆を善光寺阿弥陀如来の許に導き教化をしたそうです。


 今年は丑年ですね 善光寺もご開帳だしね
 「私を善光寺に連れてって」  


Posted by 希望の河 at 21:15Comments(2)古参道行脚(信州編)

2008年09月02日

大伴神社 望月宿

近所の神社の参道は お稲荷様へ続く道・・・。
名もない古寺の参道は 苔むした石畳・・・。
初めて訪れたはずだけど、なぜが懐かしくもある・・・・古参道。


中山道は二十五番目の
宿場として栄えた望月宿。
その中央に座する大伴神社。
かつて、馬の産地であった望月を
代表する建造物であります。



 雰囲気のある石階段・・・蝉鳴の音が聴こえてきます・・



 春日造り(?)の本殿。延宝五年(1677年)の建造物 



 望月(もちづき)は満月の異称だとか・・・
 
  


Posted by 希望の河 at 22:22Comments(0)古参道行脚(信州編)

2008年04月06日

戸隠神社中社 長野県長野市戸隠

近所の神社の参道は お稲荷様へ続く道・・・。
名もない古寺の参道は 苔むした石畳・・・。
初めて訪れたはずだけど、なぜが懐かしくもある・・・・古参道。

信州には多くの歴史ある、寺社石仏がございますが、
本日ご紹介致します 戸隠神社はまさに
信州を、いや日本の誇る神社と云えます。


 戸隠神社五社のひとつ 中社(ちゅうしゃ)



 天岩窟にこもった天照大神を神楽(かぐら)によってお誘い出した
 知恵の神・天八意思兼命(あやのやごころおもいかねのみこと)を
 祀っている



 神社の脇に残雪が姿を変えて、 を表しています

ところで私、とある本で 戸隠→「十」 「隠し」 すなわち「隠れキリシタン」
を表しているなどと、読んだことがあるのですが、
詳しい方教えてくださいね。  
タグ :戸隠神社


Posted by 希望の河 at 19:31Comments(0)古参道行脚(信州編)

2008年02月03日

鹿教湯温泉 氷灯篭と静寂 長野県上田市

近所の神社の参道は お稲荷様へ続く道・・・。
名もない古寺の参道は 苔むした石畳・・・。
初めて訪れたはずだけど、なぜが懐かしくもある・・・・古参道。

鹿教湯温泉の氷灯篭、
うたかた夫人さまに、教えて頂ただいたので、
すっ飛んで、早速昨日行ってきました。
初めて見る氷灯篭は、「静寂」を保ちながらも旅人を温かく出迎えてくれました・・・。


「この世」と「あの世」の境界だという・・・五台橋


文殊菩薩様が神々しい・・・・


文殊堂への向かう階段。お賽銭を握り締めながら・・・


またひとつ信州の「宝物」を見つけることが出来ました。
うたかた夫人さまに感謝!


  


Posted by 希望の河 at 16:52Comments(3)古参道行脚(信州編)

2008年02月02日

鹿教湯温泉 文殊堂 長野県上田市

近所の神社の参道は お稲荷様へ続く道・・・。
名もない古寺の参道は 苔むした石畳・・・。
初めて訪れたはずだけど、なぜが懐かしくもある・・・・古参道。

遥か遠い遠い昔、鹿に化身した文殊菩薩が信仰厚き狩人に
出湯の在り処を教えたと伝わる 鹿教湯温泉(かけゆおんせん)。

その温泉街に座する文殊堂。この文殊堂、
行基(ぎょうぎ)の弟子園行(えんぎょ)が創立したと云われている。


一歩一歩、ゆっくりと敬い尊びながら・・・



日本三大文殊のひとつ文殊堂。 長野県宝でもある
入母屋造に素晴らしい彫刻が施されている



六地蔵と白い雪。笠があればいいのだが・・・



文殊堂天井の龍。なんでも夜中に天井を抜出して水を飲みに
河へ行き首を刀で斬られた痕があるらしいのだけど・・・
  


Posted by 希望の河 at 00:15Comments(2)古参道行脚(信州編)